1. TOP
  2. media
  3. コラム
  4. 誰でも簡単にできるebookの作成方法
誰でも簡単にできるebookの作成方法

誰でも簡単にできるebookの作成方法

記事公開日: 2023/10/17

最終更新日:2026/08/12

ebook(電子書籍)は、紙の書籍とは異なり、デジタルデータとして保存・配布される書籍のことを指します。一般的には、Adobeリーダーなどのソフトウェアを使用してPDF形式で読むことができるものや、インターネットからダウンロードして読むことができるものがあります。
ただ、マーケティングの文脈でのebookは、単なる電子書籍というより、無償でダウンロードできるホワイトペーパーや事例集などの資料を指すことが多いです。

昨今、BtoB企業を取り巻く環境は大きく変化しています。顧客は購買に至るまでに、Webサイトやホワイトペーパー、SNSなど、さまざまな情報源から自律的に情報収集を進めるようになりました。購買プロセスの80%がデジタルチャネル上で完結する予測もあるほどです。こうした状況下で、質の高い情報を適切なタイミングで提供することが、見込み顧客との関係構築につながります。

ebookは、情報を効率的に伝えるうえで強い味方となってくれるツールですが、どのように作成したらよいかわからないという方も多いかもしれません。本記事では、「誰でも簡単にできるebookの作成方法」について詳しく解説します。

目次

なぜebookを作成するのか?

ebookは現代のビジネスシーンにおいて、情報伝達、ブランド構築、リード獲得など、多岐にわたる目的で活用されています。一見「PDFと何が違うの?」と感じる方も多いかもしれませんが、ebookは利用ユーザーの使いやすさ・閲覧しやすさに特化しており、顧客エンゲージメントを高めるため多くの企業が導入しています。

従来は、紙媒体を中心とした資料や担当者による説明が主流でした。しかし、これらの方法には印刷コストや配布の手間、情報更新の難しさといった課題がありました。ebookはこうした課題を解決し、企業が届けたい内容をすぐに得られる手段として評価されています。

また、ebookは見込み顧客を効率的に獲得できるのも特徴です。ダウンロード時に入力される企業名やメールアドレスなどを通じて、一定の興味・関心が高い良質なリードを獲得できます。広告のように広く届けるのではなく、顧客が自ら求めて情報を取得するため、質の高い見込み顧客との接点を生み出せます。

さらに、ebookは顧客の購買検討プロセスに合わせた情報提供が可能です。認知段階では業界トレンドレポート、比較検討段階では製品比較ガイド、意思決定段階では導入事例集といったように、顧客のニーズに応じたコンテンツを提供することで、関心度合いに応じた情報を届けられます。

ビジネスやマーケティングの戦略にebookを組み込むことは、自社の競争力を磨いていくうえで欠かせない要素といえるでしょう。

ebookを活用することで得られるメリット

BtoB企業がebookを活用することで、さまざまな面でメリットを得られます。

ここでは代表的な6つのメリットを解説します。

1. 情報の即時性

ebookは電子媒体であるため、常に最新の情報を顧客に提供することが可能です。たとえば、法改正や製品のアップデート情報があった場合、紙のパンフレットでは全て刷り直す必要がありますが、ebookならファイルを修正して再アップロードするだけで済みます。顧客の関心を引き付けるだけでなく、信頼感を与えることもできます。

2. コスト効率

紙の書籍や資料と比べて、ebookは印刷や配送のコストがかからないため、制作コストを安く抑えられます。紙媒体の場合、印刷費用に加えて、在庫管理費や配送費、さらには廃棄コストまで発生します。一方、ebookはデジタルデータのため、これらのコストが一切不要です。初期制作に費用はかかりますが、一度作成すれば何人にでも配布できるため、配布数が増えるほどコストパフォーマンスが高まります。

3. ターゲットマーケティング

ebookは特定のターゲット層に合わせて内容をカスタマイズすることが容易であり、効果的なマーケティング戦略として活用することができます。同じ製品を紹介する場合でも、製造業向けには生産性向上の観点から、小売業向けには在庫管理の効率化の観点から、それぞれ異なる切り口でebookを作成できます。業界や役職、企業規模、抱えている課題に応じた情報を盛り込むことで、ターゲット顧客に響くコンテンツを提供できるでしょう。

4. 顧客エンゲージメントの向上

ebookを通して、顧客に深い洞察や新たな価値を提供することで、自社ブランドへのエンゲージメントを高める役割も果たします。単なる製品説明ではなく、業界のトレンド分析や課題解決のノウハウ、成功事例など、顧客にとって本当に価値のある情報を提供することで、「この企業は自分たちのことを理解してくれている」という信頼感が生まれます。読み応えのあるコンテンツは顧客の記憶に残りやすく、継続的な関係構築にもつながります。

5. リード獲得のツール

ebookは、ユーザーのメールアドレスや顧客情報を収集するうえでも効果的な手段です。WACUL社の調査によると、ホワイトペーパーをダウンロードした企業のうち、1割が受注につながるというデータがあります。個人情報を提供してまで情報を欲する見込み顧客は、一定の興味・関心が高いと考えられることから、良質なリードを獲得できるのがebookのメリットです。ダウンロード時にフォームへの入力を促すことで、購買意欲の高い見込み顧客情報を得られるでしょう。

出典:WACUL社「サービス資料vsホワイトペーパー。売上につながるのはどちらか?B2BサイトにおけるCVポイントのベストプラクティス研究

6. 多様な利用シーン

ebookは、BtoBやBtoCのビジネスまで幅広い業界やシーンでの利用が可能です。とくに、購入前に多くの事前情報を確認したい商品やサービスにおいて、ebookは効率的な情報提供が可能なツールとなります。

展示会やセミナーで紙の資料を配布しても、その場で全てに目を通せる参加者は多くありません。しかしebookなら、参加者が自分のペースで後からじっくりと内容を確認できるため、情報が埋もれてしまうリスクを減らせます。

営業活動においても、商談の際、顧客の質問や関心事に応じて、タブレットやノートパソコンで該当ページをその場で表示できるため、スムーズな説明が可能になります。商談後にebookのURLをメールで送れば、顧客は社内での検討材料として活用でき、稟議を通しやすくなるでしょう。

このように、オンライン・オフラインを問わず、さまざまな接点で活用できる柔軟性がebookの強みです。

ebookに向いているBtoB商材

ebookはデジタル時代のマーケティング手法として普及が進み、BtoBの領域でも活用が広がっています。購買プロセスが複雑になり、多くの関係者が判断に関わるBtoBでは、商材ごとに必要な情報を適切な形で提示することが求められます。ebookは検討段階に合わせて内容を整理できるため、読者の理解を得やすい点が評価されています。

では、どのようなBtoB商材がebookに向いているのでしょうか。ここでは、ebookが力を発揮しやすい4つの商材タイプについて解説します。

最新の情報提供が求められる商材

ebookは電子媒体であるため、内容を常にアップデートすることが可能です。技術革新が激しいIT業界や医薬品業界など、常に最新の情報が求められる分野においては、ebookを活用することでユーザーの求める情報を提供することができます。

さらに、製品仕様の変更や新サービスの追加といった更新が生じた際も、差し替え作業を迅速に行えるため、情報の古さによる誤解を防げます。印刷物では難しい細かな修正も反映しやすいため、専門性の高い業界ほどebookの利便性が発揮されます。特に、法改正やガイドラインの更新が頻繁な領域では、ebookを使うことで営業資料の鮮度を常に保つことができ、顧客に信頼されやすいコミュニケーションにつながります。

複雑な商材

BtoB商材は多くの場合、製品・サービスの内容が複雑であり、十分な説明が必要となることが多いです。ebookには画像や動画などを用いることができるため、複雑な商材説明もよりわかりやすく伝えることができます。

特に、工程数が多い製造装置や専門的なソフトウェアは、文章だけでは要点が伝わりにくい場面があります。ebookに図解や運用イメージを盛り込むことで、初めて触れる担当者でも理解しやすくなります。また、複数部門で共有する資料としても扱いやすく、技術担当者、営業担当者、経営層それぞれの視点に沿った説明を一冊の中で表現できます。こうした多面的な情報提示が、社内稟議の段階で役立つケースも多いです。

長期的な顧客関係を築く商材

ebookは、顧客との長期的な関係を築くためのツールとしても活用できます。定期的なアフターサポートやメンテナンスが必要な商材において、ebookを通じて情報提供すれば、顧客に安心感を与えるだけでなく、良好な関係維持にも役立つはずです。

また、アップデート内容をまとめたレポートや、活用のコツを紹介するガイドをebook形式で再提供することで、ユーザーが商品やサービスを長く使い続けやすくなります。顧客側の新人教育や引き継ぎにも使えるため、サポート窓口への負担軽減にもつながります。継続的なコミュニケーションが、顧客満足度を下支えし、長期的なパートナー関係を築くきっかけとなるでしょう。

高価格な商材

高額のBtoB商材が即決で購入されることは少なく、情報収集の段階で顧客が求めている情報を適切に提供できることが重要となります。ebookは、商材の詳細情報をよりわかりやすく伝えるのに役立つため、競合との差別化としても効果的です。

導入検討の過程では、投資判断に必要な数値情報や、導入ステップ、参考となる事例を求められる場面が多くあります。ebookで概要から導入後の運用イメージまでを丁寧に解説すれば、担当者が社内共有しやすくなり、意思決定プロセスを前に進めるきっかけになります。複数の候補を比較する際にも、ebookがあることで検討材料として扱いやすくなり、評価対象として印象に残りやすくなるでしょう。

コンテンツマーケティングにおけるebookの活用目的

ebookが、デジタル時代のマーケティングツールとして広く浸透している背景には、読者が主体的に情報を収集し、比較検討を進める購買行動が増えたことがあります。早い段階から価値ある資料を届けられる企業ほど信頼を築きやすく、商談にも発展しやすくなります。

課題整理やノウハウ提供まで一冊にまとめられる点がebookの利点であり、コンテンツマーケティングに欠かせない施策として位置づけられています。

ここでは、その活用目的を5つに分けてご紹介します。

情報提供の手段として

ブログ記事やSNS投稿は手軽に情報を発信できる一方で、断片的な内容になりやすい傾向があります。反対にebookでは、特定のテーマや業界に関する情報を体系立てて整理し、深く掘り下げて届けられます。

たとえば、製品の活用ガイド、業界のトレンドレポート、課題解決のノウハウ集など、顧客が本当に知りたい情報を一冊にまとめることで、ブログ記事では伝えきれない価値を提供できます。深い知見を体系的に提供することで、顧客の信頼を獲得し、次のアクションへとつなげられるでしょう。

リード獲得のツールとして

ebookを無料で提供する代わりに、ダウンロード時にメールアドレスや企業名などの情報を入力してもらうことで、質の高いリード情報を獲得できます。

ホワイトペーパーは、自社商品・サービスを本格検討していない潜在層にもダウンロードしてもらえる可能性があります。個人情報を提供してまで情報を得ようとする見込み顧客は、一定の興味・関心を持っていると考えられるため、その後のマーケティング活動につなげやすくなります。入力項目を工夫すれば、役職や課題感など、より詳細な顧客情報も収集できるでしょう。

ブランドの信頼性を高める

高品質なebookを提供することで、ブランドの専門性や信頼性を高めることができます。顧客は、有益な情報をわかりやすく示してくれる企業に安心感を抱き、自社ブランドの製品やサービスに前向きな印象を持つようになります。

特定のテーマに関するホワイトペーパーを継続して発信することで、「●●なら⚪︎⚪︎社」という第一想起にも結びつきます。業界の課題に向き合いながら、自社ならではの考え方や整理された解決策を提示することで、読者から「この会社は頼れる」と感じてもらえるようになります。情報を出し続ける姿勢が信頼につながり、最終的には製品やサービスを検討する場面で選ばれやすくなります。

コンテンツの再利用

既に作成したブログ記事、調査レポート、セミナー資料などを活かして、ebookへ組み直せます。ゼロから制作するより負荷が少なく、制作コストの抑制にも役立ちます。

近年は生成AIの普及が進んでおり、ある調査では、マーケティング担当者について今後の活用意向を含めると74.3%にのぼるという結果も出ています。AIを使えば、文章の要点抽出や章立ての再編成、表現の統一といった工程を短時間で行えます。人気の高かった記事をもとに新しい構成案を作り直すことも容易になり、過去の資産が新しい資料として活用できます。

ターゲットとなる顧客に合わせたカスタマイズ

ebookはデジタル形式であるため、読者の関心や立場に応じて柔軟に内容を調整できます。同じテーマでも、業界や企業規模、抱える課題によって求められる情報が変わります。

生成AIの登場により、読者一人ひとりのニーズに合わせた編集も行いやすくなりました。業界別のバージョンを作ったり、経営層向けと現場担当者向けで構成を変えたりすることで、読者に寄り添った情報提供が進みます。丁寧なアプローチは関心を高め、資料を読んだ後の行動にも良い影響をもたらします。

ebookを活用した具体事例

ここでは、電子ブック作成ツール「ActiBook」を活用し、業務効率化、リード獲得、コスト削減など具体的な成果を出している企業の事例をご紹介します。

【業務効率化】イベント用電子ブックで月間15万PV達成。地域活性化に貢献|株式会社エリアマーケティング研究所

株式会社エリアマーケティング研究所は、エリアマーケティングに関連するサービスやビジネスモデルの開発を手がけるコンサルティング企業です。デジタルサイネージ、電子出版、ウェブコンテンツ制作、飲食店の集客支援など、多岐にわたる事業を展開しています。

電子出版事業の立ち上げにあたり、専用アプリの導入や専用ソフトを使用した制作の手間とコストが課題でした。そこで、URLを共有するだけで閲覧でき、PDFデータがあれば簡単に電子ブックを作成できるActiBookを導入。

街バルの店舗案内をまとめた「バルマップ」を電子ブック化し、イベントの約1ヶ月前に先行して配信。総アクセス数は約5,000、ページビューは15万PVを記録しました。スマートフォンで手軽に閲覧できるため、夜間のイベントでも見やすいと参加者から高い評価を得ました。

参考:ActiBook「オリジナル電子ブックで 1ヶ月5,000アクセス&15万PV 強みを活かした提案が顧客から好評|株式会社エリアマーケティング研究所

【リード獲得】カタログ閲覧データで商談機会を創出。返信率10%でリード獲得に成功|株式会社マウンテック

株式会社マウンテックは、1985年創業、粉体用計測機器の製造・販売を行うメーカーです。粉体計測分野では日本全国のほか、東アジア、欧州、北米への導入実績を持ち、粉体混合分野では国内の食品メーカーや化学メーカーなど多様なプラントに製品を提供しています。

同社はホームページ上のデジタルカタログとしてActiBookを利用していましたが、閲覧ログを活用しきれないのが課題でした。そこで、閲覧者ごとに発行した認証URLのアクセスを把握できる「閲覧通知機能」を追加し、閲覧タイミングや注目ページを即時に確認できる環境を整えました。

カタログ閲覧者には、閲覧したページの内容を盛り込んだお礼メールを送信。半年間で約60名の登録とのべ110回のアクセスを記録し、メールの返信率は10%以上に到達しました。個別認証はメールアドレスのみで完結する仕組みのため、負担をかけずに見込み顧客へ働きかけることができ、商談創出にもつながっています。

参考:ActiBook「デジタルカタログに「閲覧通知機能」を導入!お礼メールの返信率10%で商談機会を創出|株式会社マウンテック

【コスト削減】紙カタログから電子化で情報更新の抜け漏れ解消。全国300店舗で導入率85%|株式会社グレエイト

株式会社グレエイトは、印鑑・印刷物の専門店FCチェーン「はんこ屋さん21」を展開する運営本部です。同チェーンでは、個人・法人の双方に向けて印鑑作成から各種印刷物、販促品まで幅広い商品群を提供し、近年はWeb制作や電子印鑑などのデジタル分野にも力を入れています。

全国約300店舗へ配布していた紙カタログは、商品改定や価格変更のたびに多額の印刷費と配送費が発生していました。差し替え作業の負荷も大きく、更新漏れにより改定前の価格で見積もりに対応してしまうリスクも生じていました。

そこで、ActiBookを活用した電子カタログへ切り替えました。印刷と配送の工程を不要にしたことで、年間で数百万円規模の費用を抑えられるようになりました。さらに、アプリ「Poste」で更新通知を受け取れるようにした結果、全店舗が改定情報を同時に確認できる運用が実現し、各店舗での更新作業にかかる負担も大きく軽減されました。

電子カタログの導入にあたっては、一定の性能基準を満たす中古iPadを本部で一括購入し、希望店舗へ販売する方式を採用。負担を抑えながら必要な環境を整えられたことで、多くの加盟店で活用が広がっています。2025年5月時点で、加盟店の約85%がデジタルカタログを採用し、運用定着も順調に進んでいます。

参考:ActiBook「全国300店舗の紙カタログをデジタル化!電子カタログ導入率85%を実現した運用体制とは|株式会社グレエイト様

ebook作成の手順

ebookを効果的に届けるためには、内容づくりだけでなく、構成や見せ方の組み立ても欠かせません。目的の整理から素材選び、デザイン、公開方法まで、いくつかの工程を順に進めることで、読まれるebookへと仕上がります。ここでは、初めての方でも取り組みやすい作成手順を7つのステップに分けて解説します。

1.ebookの目的の明確化

ebookを作成する目的を明確にします。たとえば、「商品の概要を伝えるため」「顧客から信頼を得てブランディングするため」または「コンテンツマーケティングの一環として」など。目的が明確であれば、コンテンツの方向性や構成も定まりやすくなります。

ホワイトペーパーを作成する際は、目的、用途の明確化が最初のステップとなります。リード獲得、リード育成、クロージングなど、どのプロセスで活用するのかをはっきりさせておきましょう。

2.コンテンツの選定

既存のブログ記事やコンテンツを活用して、ebookの内容を決定します。とくに人気のある記事やテーマを中心に選定して、カテゴリ別に整理します。

リード獲得につながるホワイトペーパーの基本4パターンとして、業界トレンド・レポート、業務ノウハウ(テンプレート・フレームワーク・チェックシート)、選び方ガイド、ケーススタディなどが挙げられます。既存コンテンツがない場合は、顧客からよく寄せられる質問や、営業現場で求められる資料を基に構成を考えましょう。

3.目次の作成

ebookの全体構成を考え、それに基づいて目次を作成します。読者が内容を理解しやすいように、関連するテーマや情報をまとめることが重要です。ターゲット(ペルソナ)の設定、購買プロセスにおける情報ニーズの整理を行い、論理的な流れを意識し、読み進めるうちに理解が深まる構成を心がけましょう。

4.ビジュアル要素の追加

視覚的に伝わりやすいebookにするために、関連する画像やイラストを適切に組み込みます。最近は動画を取り入れる制作方法も浸透しており、読み手の理解を深める効果があります。

制作工程を効率化する手段としてAIツールを併用する企業も増えています。文章だけでなく、画像や動画を生成できるツールが普及しており、素材作成の手間を抑えやすい点が評価されています。図表やグラフを挿入することで、複雑な内容も視覚的に整理でき、読者が内容を把握しやすくなります。

5.キャッチーなタイトルの設定

ebookの内容を簡潔に伝えるキャッチーなタイトルを考えます。読者がどのようなニーズをもっているかを考え、興味を引くタイトルにしましょう。ターゲット層が「自分に役立つ資料だ」「課題や疑問を解決できる」と思わせるような文言を記載することが重要です。具体的な数字や「〇〇のための」といった対象を明示する表現も効果的です。

6.CTAの配置

ebookの最後や適切な場所に、読者にアクションを促すCTA(Call to Action)を配置します。例えば、「資料請求する」や「無料で資料を取り寄せる」などのボタンを設置することで、読者を次のステップへと導きます。ダウンロード完了画面で、他の資料やコンテンツをリコメンドすることも効果的です。ebookを読んで興味を持った読者に、具体的な行動を提示することが大切です。

7.ebookの公開

完成したebookをWebサイトやSNSで公開し、ターゲットとなる読者にアクセスしてもらいます。ここでは、ebookをダウンロードする際のメリットを強調して、読者の興味を引きつける工夫をすることが大切です。

ダウンロードページへの流入経路を増やすには、幅広い流入経路を設計して導線をつくる必要があります。Web広告やランディングページを作成し、ebookの価値を伝えましょう。

ebook作成ツールの紹介

ebook作成にはさまざまなツールがあり、それぞれ特徴や使い勝手が異なります。自社の目的や予算に合わせて選択することで、効率的に電子ブックを制作できるようになります。ここでは、ebook作成に役立つ3つのツールをご紹介します。

関連記事:【2025年最新版】電子ブック作成ソフトの選び方とおすすめツール5選

ebook5

出典:株式会社ルーラー公式サイト

ebook5は、株式会社ルーラーが提供するクラウド型電子カタログ作成サービスです。海外の電子ビューアを参考にしたうえで「複雑にしない」という設計思想を掲げており、初めて触れる担当者でも迷わず扱える操作性を備えています。

最大の特徴はPDF比較で約3倍の表示速度を実現している点です。ページ数が多いカタログでも素早く表示されるため、閲覧者のストレスを大幅に軽減します。操作も非常にシンプルで、PDFをアップロードするだけで最短3分で電子ブックが完成します。

日常的にOfficeソフトを扱う感覚で運用できるため、担当者の作業負担を抑えたい企業にも導入しやすいサービスです。

FLIPPER U2

出典:ロゴスウェア株式会社公式サイト

FLIPPER U2は、ロゴスウェア株式会社が提供するデジタルブック作成ソフトです。2004年の発売以来、出版・印刷業界を中心に4,000社以上の導入実績があります。

複雑なPDFでも特殊な準備なしにそのまま変換でき、1000ページを超える大規模カタログでも瞬時に検索結果を表示します。ページ数が増えてもパフォーマンスが落ちない設計が評価され、大手企業の製品カタログなどで採用されています。

eラーニング標準規格SCORM準拠で、学習管理システム(LMS)との連携も可能です。オフライン閲覧キット(別売)を使えば、CD・DVD・USBメモリでの配布もでき、インターネット環境がない展示会や営業先での活用にも対応します。ピンポイントURL共有機能など独自の機能も充実しており、教育機関をはじめ、大規模カタログを扱う製造業、印刷会社、eラーニングコンテンツを制作する企業に向いています。

ActiBook

ActiBookはクラウドサーカス株式会社が提供するクラウド型の電子ブック作成ツールで、2025年12月時点で22,000社以上の導入実績を誇ります。PDFをドラッグ&ドロップするだけで電子ブック化でき、専門知識がなくても3ステップで作成できます。

ActiBookの特長は、資料の電子化に加えて営業・マーケティング活動を支援するログ分析機能を備えている点です。ページごとの閲覧時間、クリックされたリンク、検索キーワードなど、「どのページが何秒見られたか」まで把握できます。マーケティングオートメーション(MA)ツール「BowNow」とのAPI連携により、顧客単位での行動分析も実現します。資料を繰り返し閲覧しているユーザーを自動検知し、確度の高い見込み客として営業部門へ引き渡すといった運用も可能です。

フリープランでは1冊(合計50MBまで)を期間制限なく無料で利用でき、本棚サイト機能や会員制サイトの構築にも対応しています。動画や音声の埋め込みや閲覧制限の設定など、マーケティング施策に必要な機能が一通り揃っており、BtoB企業の営業・マーケティング部門、ホワイトペーパーやカタログで見込み客を獲得したい企業に最適なツールです。

無料利用はコチラ

ebook作成に関するQ&A

ebookを作成するにあたって、多くの疑問が浮かんでくるかもしれません。ここでは、よくある疑問について回答します。

ebookの最適なページ数は?

ebookのページ数は、テーマや目的によって適切な長さが変わります。一般的には10〜30ページ程度が読みやすいボリュームとされています。

入門者向けのガイドであれば10〜15ページ程度で要点をまとめ、専門的な内容であれば20〜30ページでじっくり解説するとよいでしょう。重要なのは、読者が最後まで読み切れる分量にすることです。あまりに長すぎると途中で離脱されてしまうため、伝えたい情報を絞り込んで構成を考えましょう。

ebookの配信方法は?

作成したebookを読者に届ける方法はいくつかあります。最も一般的なのは、自社サイトにダウンロード用のランディングページを設置し、フォームから情報を入力してもらう形式です。

メールマガジンでの配信や、SNSでの共有も有効な手段といえます。BtoB企業の場合、営業資料として活用したり、ウェビナー参加者への特典として提供したりする方法もあるでしょう。配信形式はPDFが主流ですが、読者の環境に合わせて複数の形式を用意しておくと親切です。

ebookの効果測定はどうする?

ebookの成果を測るには、いくつかの指標を追跡する必要があります。まず基本となるのがダウンロード数です。どれだけの人がebookに興味を持ったかを把握できます。

さらに重要なのは、リード獲得数やその質です。ダウンロードしたユーザーがその後どのような行動を取ったか、商談につながったかなどを追跡することで、ebookの価値が見えてきます。また、ダウンロードページの訪問数やコンバージョン率を分析することで、改善すべき点も明らかになるでしょう。

更新や改訂のタイミングは?

ebookの情報が古くなると、かえって企業の信頼を損なう可能性があります。特に法改正や業界の大きな変化があった場合は、速やかな更新が必要です。

定期的な見直しとしては、半年から1年に一度程度が目安となります。アクセス解析で効果が落ちてきたと感じたら、内容を見直すタイミングかもしれません。新しい事例やデータを追加したり、読者からのフィードバックを反映させたりすることで、ebookの質を維持できます。

外注と内製、どちらがよい?

外注と内製にはそれぞれメリットがあります。内製の場合、コストをおさえられるだけでなく、自社の専門知識を直接反映させられる点が強みです。修正や更新もスピーディーに対応できます。

一方、外注すればプロのライターやデザイナーによる高品質な仕上がりが期待できるでしょう。社内にリソースが不足している場合や、初めてのebook作成で不安がある場合には、外注を検討するのも有効です。予算や社内体制、求める品質レベルを総合的に判断して決めるとよいでしょう。

まとめ

ebookは、BtoB企業にとって見込み顧客との関係を築く有効な手段です。無料でダウンロードできるホワイトペーパーや事例集として活用することで、印刷コストをおさえながら情報を届けられます。

リード獲得やブランド構築、顧客エンゲージメントの向上など、多方面での成果が期待できる点も魅力です。本記事で紹介した作成手順やツールを参考に、自社のパンフレットやブログ記事をebook化してみてはいかがでしょうか。

デジタル資料としての強みを活かし、より多くの読者に価値ある情報を提供できるはずです。