デジタルパンフレットの基本から、革新的な活用法とビジネスへの影響力

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デジタルパンフレットは、Web上で見ることのできるパンフレットやカタログのことです。ネット環境さえあれば、旅行パンフレットやカタログ、会社案内などをいつでも見ることができるため、その手軽さからビジネスや教育の世界で急速に普及しています。

この記事では、デジタルパンフレットの基本や具体的な活用方法などをご紹介。商品カタログや営業資料としての活用事例をはじめ、ユーザー体験を最適化するためのヒントも解説していますので、今後のビジネスにぜひお役立てください。

目次

デジタルパンフレットの基本

デジタルパンフレットは、利便性の高さや多機能性から現代のビジネスやマーケティングにおいて重要な役割を果たしています。ここからは、デジタルパンフレットの基本的な概念、紙との違い、主なメリットについてご紹介します。

デジタルパンフレットとは?

デジタルパンフレットは、インターネット上で閲覧可能なパンフレットやカタログのことで、「デジタルカタログ」「Webカタログ」「電子ブック」「ebook」などさまざまな名称で呼ばれています。パソコンやスマートフォン、タブレットなどを使用して、紙のカタログのようにページをめくりながら見ることができ、キーワードの検索や拡大縮小も簡単です。

ネット環境の整備、デジタルデバイスの普及に伴って急速に拡大し、いまでは商品紹介や旅行のパンフレット、チラシ、会社案内、学校案内などさまざまな媒体がWeb上で閲覧できるようになりました。

デジタルパンフレットの基本的な概念

デジタルパンフレットは、インターネットを介して情報を提供します。情報を修正したい場合は、紙のように刷り直しをするのではなく、いつでも変更が可能です。動画やリンクなどのリッチコンテンツも組み込めるので、伝えたい内容をより具体的に、視覚的に表現できます。

デジタルと紙のパンフレットの基本的な違い

紙のパンフレットは、保存性や再読性が高く、紙ならではの温かみや重厚感があります。手元にカタログを置いておけば、デバイスを立ち上げることなく、すぐに見られるのも紙媒体ならではのメリットです。

しかし、紙の場合は印刷や配送、在庫管理などにコストがかかります。部数を増やしたい場合は、その分の費用も必要です。ページ数が多ければ、持ち運ぶ際の負担も大きくなります。1度印刷してしまうと、情報の更新が難しいこともデメリットといえるでしょう。

一方、デジタルパンフレットは、修正や更新が容易で、印刷や在庫管理のコストもかかりません。インターネット上で誰でも見られるため広範囲にわたる拡散も可能です。

ただし、ネット環境が必須であり、デバイスによってサイズや見え方が異なるといったデメリットがあります。スマートフォンだと文字が小さすぎて、見えにくいケースがあるかもしれません。

紙とデジタルパンフレットのメリット・デメリット

 

メリット

デメリット

・保存性、再読性が高い。

・温かみや重厚感がある。

・デバイスがなくても閲覧できる。

・表紙のインパクトで関心を惹きつけられる。

・比較がしやすい。

・紙の手ざわりなどで五感を刺激。

・見開きで大きく紙面を使い、インパクトのあるデザインが可能。

・商品の色を再現しやすい。

・印刷、配送、保管などのコストがかかる。

・増刷分のコストが追加発生する。

・修正、情報更新がしにくい。

・情報を届けるまでにタイムラグがある。

・ページ数が多い冊子は重く、持ち運びが不便。

・閲覧数などの分析が難しい。

デジタル

・印刷、配送、保管などのコストが削減可能。

・修正や改訂が簡単。

・拡散性が高く、多くの人に見てもらえる。

・インターネットがつながれば、いつでも閲覧可能。

・顧客へ情報をすぐに届けられる。

・ペーパーレス化で環境に優しい。

・パンフレット上のキーワード検索ができる。

・動画や音声、Webサイトへのリンクを掲載できる。

・アクセス分析ができる。

・持ち運びが不要のため負担がかからない。

・バックナンバーもWeb上で管理しやすい。

・インターネット環境がないと閲覧できない。

・顧客のディスプレイ設定によって色みなどに違いが出る。

・閲覧やダウンロードに通信コストがかかる。

・デジタルデバイスがないと見ることができない。

・画面の小さいスマートフォンでは見えにくい。

デジタルパンフレットの主なメリット

デジタルパンフレットの最大のメリットは、「コスト削減と効率性の向上」です。ここからはデジタルパンフレットのメリットについてより詳しく解説します。

コスト削減と効率性の向上

デジタルパンフレットは、印刷や配布に関わるコストを削減できるだけでなく、保管しておくための物理的なスペースも不要です。増え続ける在庫で埋め尽くされていた場所も、別の業務で効率活用できます。

また、価格改訂や新商品発売のたびに作成していたカタログも、データを修正するだけで新しい情報をリアルタイムで届けられます。増刷や改訂版などに費やしていた制作時間を効率化できるでしょう。

多機能性と拡散力

デジタルパンフレットは、従来のテキストや画像に加えて、動画や音声、Webページへのリンクなどの多様なメディアを組み込むことが可能です。 文字だけでは伝わりにくかった製造プロセスや使い方などもよりわかりやすく表現できます。

そのほか、印刷機能を使って持ち歩きたいページを出力したり、自動再生機能を利用して、自動でページを切り替えたり、デジタルならではの利便性の高さも魅力といえるでしょう。

インターネットを介して簡単に共有できるため、情報の拡散力が非常に高いのも強みです。国内だけでなく世界中の人々に情報発信できるので、グローバル化を目指す企業にとってはビジネスチャンスが広がります。

このように、デジタルパンフレットは多機能性やコスト効率のよさで、使いやすいツールとして重宝されています。次のセクションでは、メリットを活かした具体的な活用方法について見ていきましょう。

デジタルパンフレットの活用と実践例

デジタルパンフレットは、低コストで多機能な特性を活かし、ビジネスのさまざまな場面で活用されています。ここからは、デジタルパンフレットを効果的に活用する方法と、実際の活用事例をご紹介します。

デジタルパンフレットの効果的な活用方法

デジタルパンフレットは、社内外のコミュニケーションツールとして、商品紹介や営業資料などに広く利用されています。ペーパーレスで環境にも優しいため、近年多くの企業にとって魅力的な選択肢となっています。

社内外のコミュニケーションツールとして

デジタルパンフレットは、社内の「情報共有ツール」として、また外部の顧客に対する「情報提供ツール」として有効です。たとえば、社内のイベントやプロジェクトの概要をまとめてデジタルパンフレット化し、「社内報」として共有することで情報の伝達効率を高められます。

また、外部の顧客に対しては、商品やサービスの詳細をデジタルパンフレットで提供することで、紙のパンフレットでは伝えきれない情報を効果的に伝えることが可能です。

【成功事例】

紙カタログの電子化で広く情報提供できるようになり、コンバージョン率は12.7%を達成! 株式会社SL Creations様

安全性を追求したお惣菜などの食材の開発・宅配・通販サービスを提供する株式会社SL Creations様では、定期的に発行している月刊誌・商品カタログなどをインターネット上にPDF形式でアップロードしていました。ただ、どのくらい見られているか、使いにくさはないかといった計測は、まったくできていない状況だったといいます。

そこで、弊社の電子ブック作成ツール「ActiBook」を導入して効果を測定。おせちの商品カタログをデジタル化したところ、約3か月間の取り組みでコンバージョン率12.7%を達成されました。

いままでは、リピーターやお問い合わせをもらった方にしかカタログ配布できていませんでしたが、デジタルパンフレット化したことで、Web広告からLPやWebサイトに流入された方にも、商品情報を提供できるようになったそうです。

インタビュー記事はこちら▼

https://actibook.cloudcircus.jp/media/cases/sl_creations

商品紹介や営業資料としての活用

商品やサービスの紹介資料をデジタルパンフレットにすれば、顧客も提案を理解しやすくなります。紙資料と違って、動画や音声も取り込めるため、商品の特長や使用方法をわかりやすく、より鮮明に伝えることができます。従来よりもスムーズなコミュニケーションが実現するでしょう。

また、デジタルパンフレットにリンクを挿入することで、顧客もWebサイトやオンラインストアにアクセスしやすくなり、販売促進にもつながります。

【成功事例】

社内動画の配信&商品カタログの電子化で、印刷費の削減、スムーズな商談の実現など効果を実感 ファイテン株式会社様

化粧品・医薬部外品・スポーツ関連商品・健康食品など衣食住に関わる商品を販売するファイテン株式会社様では、新商品の告知などを動画として配信プラットフォームにアップし、社内における情報共有の一環として配信されていました。しかし、作業に手間がかかるうえ、再生回数も伸びず、あまり動画が見られていないことが課題となっていたそうです。

その問題を解決するために「ActiBook」を導入。レスポンシブ対応しているため、スマホやパソコンなどどのデバイスでも快適に見ることができ、閲覧数の増加につながりました。

さらに商品カタログを電子ブック化し、営業用ツールとして利用したところ「紙のカタログを持ち歩く必要がなくなり、喜んでいる」と営業からも好評を得たそうです。資料の差し替えも簡単にできるため、常に最新のカタログを持ち歩けるのは営業にとってもメリットだといいます。

そのほか、スポーツ選手やモデルを広告塔として資料に掲載しているため、契約期間終了後も誤って使用されるリスクが問題視されていましたが、ActiBookには転送・印刷禁止機能があるため、そのリスクも軽減できたそうです。

インタビュー記事はこちら▼

https://actibook.cloudcircus.jp/media/cases/phiten

デジタルパンフレット作成のポイント

デジタルパンフレットを作成する際は、デザインのバランス、そしてユーザーにとって使いやすいかを考えることが大切です。ここからは、デジタルパンフレットならではの作成ポイントについて解説します。

デザインと機能のバランス

デジタルパンフレットのデザインは、読者の興味関心を左右する重要な部分です。デジタルはデバイスによって画面サイズが変わるので、色やフォント、画像などは見やすさを重視して選ぶとよいでしょう。全体の色はコーポレートカラーやブランドカラーをベースにすると、統一感が出て見やすくなります。色を多用すると要点が伝わりにくくなるので注意しましょう。

一方、機能面では読者が簡単に情報を探し出せるようなナビゲーションや、動画・音声といった相互的なコンテンツを組み込むことが求められます。対話性のあるコンテンツは満足度向上につながります。デザインと機能性の両方を考慮することで、読者にとって魅力的なパンフレットが作成できるでしょう。

ユーザー体験を最適化するためのヒント

ユーザー体験を最適化するためには、スマートフォンやタブレットなどあらゆるデバイスで快適に閲覧できるよう「レスポンシブ対応」にするのがおすすめです。レスポンシブ対応 とは、デバイスの画面サイズに合わせて、レイアウトを最適化して表示する技術のことをいいます。スマートフォンの小さい画面でも見やすくなるよう、情報を詰め込みすぎないことも大切です。

そのほか、リンクやボタンを活用して、スムーズに関連情報へとアクセスできるように導線作りをしておきましょう。ユーザーがストレスなく閲覧できれば、デジタルパンフレットの効果を最大限に引き出すことができます。

閲覧ログの分析で効果をチェック

デジタルパンフレットの公開後にアクセスログを分析することも、次へつなげるための重要なプロセスです。たとえば「ActiBook」では、ページごとの閲覧数が確認できるほか、どのリンクが何回クリックされたのか、どんなキーワードが検索されたのかなどがわかり、ユーザーのニーズを知ることができます。

ログ解析をすれば、需要のない情報を大きく配置していないか、誘導したいページに流入してもらうにはどうしたらいいのかなど、パンフレットの改善点がつかめるでしょう。

このようにデザインと機能性をバランスよく組み合わせ、ユーザー体験を最適化することで、ビジネスの成功に貢献するデジタルパンフレットが作成できます。

デジタルパンフレットの可能性

今後、デジタルパンフレットは、さらなる技術の進化で革新的なコミュニケーション手段になることが期待されます。ここからは、その進化と課題について解説していきます。

デジタルパンフレットの進化と機能

デジタルパンフレットのインタラクティブな要素やリッチコンテンツの活用で、商品メッセージをさらに強化することができます。

インタラクティブな要素の追加

デジタルパンフレットでは、製品のデモンストレーションを見たり、アンケート、フィードバックフォームを取り入れたり、読者との双方向のコミュニケーションを取ることが可能です。相互的なやりとりをすることで読者の関心やニーズが深く理解でき、よりパーソナライズされたコンテンツの提供につながります。

リッチコンテンツの活用

先述したとおり、デジタルパンフレットではWebサイトへのリンクを埋め込むことが可能です。商品画像をタップして購入ページに進めるように設定すれば、パンフレットを閉じて購入サイトへアクセスするといった手間もかかりません。

最近では、リッチコンテンツのひとつとしてAR技術も注目を集めています。ARを活用すれば、実物がなくても商品の質感やサイズがわかり、360°あらゆる方向から確認することが可能です。パンフレットにARへのリンクを設置すれば、ユーザーはより購入後をイメージしやすくなるでしょう。

デジタルパンフレットの課題と解決策

最後にデジタルパンフレットの課題についてご説明します。

アクセシビリティとユーザビリティの向上

デジタルパンフレットの普及に伴い、操作性の向上が課題となっています。閲覧するユーザーは、デジタルが得意な人ばかりではありません。気軽にアクセスしてもらうためには、デザインのユニバーサル性や使いやすさを考慮する必要があります。

たとえば、パソコンにふれる機会の少ない高齢者への配慮や、視覚障害者を考慮した読み上げ機能の組み込み、異なるデバイスでの表示最適化などが挙げられます。

デジタル化に伴うセキュリティとプライバシーの考慮

デジタル化の進展は、セキュリティとプライバシーの問題も引き起こします。デジタルパンフレットに含まれる情報の保護、とくに個人情報や機密情報の取り扱いには細心の注意が必要です。データの暗号化、アクセス制御、セキュリティポリシーの策定など、適切なセキュリティ対策を講じることが不可欠です。

これらの進化と課題を理解し、適切に対応することで、デジタルパンフレットをより効果的に活用できます。デジタルパンフレットは、ブランドと顧客との強固な関係構築のための重要なツールとなるでしょう。

まとめ

デジタルパンフレットは、その柔軟性、コスト効率、そして多機能性により多くの企業で導入されるようになりました。効果的なデジタルパンフレットは、単なる情報伝達ツールとしてだけでなく、ブランド価値の向上、顧客エンゲージメントの強化、そして市場での競争力を高める重要なコンテンツとなるでしょう。

しかし、デジタルパンフレットを作成したいと思っても、何からはじめたらいいのかわからない方も多いでしょう。「デジタルが苦手」「作成方法がわからない」という場合は、デジタルツールの活用がおすすめです。PDFから作成できたり、テンプレートが用意されていたり、初心者でも簡単に作成できる機能がたくさん用意されています。

弊社の電子ブック作成ツール「ActiBook」は、配信したいデータを用意して、管理画面にドラッグ&ドロップするだけで、デジタルパンフレットが作成できます。3ステップで簡単にデジタル化できるので、制作時間の取れない方にもぴったりです。閲覧情報を分析したり、会員限定で公開したり、幅広い活用ができますので、ぜひ気軽に無料のフリープランをご利用してみてください。

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