頭の中のイメージをすぐ再現、CSSを超えた「LP Builder」による効率的Webデザイン戦略|ウェブデザインスタジオ スラハコ 様
クラウドサーカス株式会社が提供する、PowerPointやGoogleドキュメントの資料をWebサイトに変換できる「LP Builder」を導入したお客様の事例をご紹介。
ウェブデザインスタジオ スラハコ様は、Web領域の施策を検討するなか、「LP Builder」を導入されました。業務の生産性を高めるだけでなく、デザイナーのスキル・主体性を成長させるツールとしてもご活用いただき、Webデザインの新しいあり方を実現されています。今回はご担当者様に、その運用法や成果について伺いました。
ウェブデザインスタジオ スラハコ
2008年創業、大阪を拠点とするウェブ制作・デザイン会社です。沖縄の言葉で「スラハコ」は「空箱」を意味し、お客様のアイディアやたくさんの思いが入る箱をイメージして名付けられました。
事業内容 |
同社は、近年著しく発展するWebの技術を通じて「人が幸せになる」世界を理念に掲げています。個人や企業がWebというパブリックな世界で、新たな出会いを見つける「場」を提供するため、WebだけでなくSNSを活用したプロモーションやアプリ開発にも力を入れています。 |
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──御社が「LP Builder」を導入いただく以前に抱えていた課題や、導入に至った経緯をお聞かせください。
2〜3年くらい前に大阪で開催された展示会で、初めてお話を伺いました。クラウドサーカスさんのことは以前からテレビCMを見ていて、出展したら見に行こうと思っていたんです。
当時は、オウンドメディアやアナリティクスの導入・運用についてご相談したいと考えていました。クラウドサーカスさんにご相談すれば、これらの施策を効果的に実施できるのではないかと思っていたからです。
そこでたまたま「LP Builder」をツールのひとつとしてご紹介いただいたのが、導入のきっかけになりました。
──Webサイト分析・MAツールを探されているなかで、偶然「LP Builder」を知っていただいたんですね。
そうなんです。弊社では、もう20年も前になると思いますが、PowerPointでホームページを作れないか?と試してみたことがあるんです。ただ当時はHTMLの吐出しの精度が低く、諦めていました。
今回、「LP Builder」を使ってPowerPointでホームページが作れると聞いて、驚きましたし、長年の夢が実現するような気持ちになりました。
──「LP Builder」を知っていただいてから導入に至るまで、心配だったことはありますか。
1つ目に、顧客に受け入れられるか?という点には不安がありました。それまでは、HTML、WordPressなどのCMS、Javascriptを使ってのWeb制作が主流だったからです。
なのでいきなり「PowerPointもしくはGoogleスライドでホームページを制作します」といわれてお客様は受け入れてくださるだろうか…といった心配はありました。
もう1つに、弊社のデザイナーたちに受け入れてもらえるのかも懸念していた点です。
ただ意外にも、お客様にはすんなり受け入れていただきました。CMSの場合は、お客さまに多少なりともツールの利用方法を勉強していただく必要がありましたし、お客さま自身で修正するのもむずかしかった。しかしPowerPointであれば、ほとんどの方がすでに使っていて馴染みがあり、簡単に編集・共有できるため、とても喜んでいただけました。
──顧客の方々にも、簡単に更新できることを認識していただけたのですね。
これまでお客様がホームページを更新したい場合は、その都度弊社に修正内容や追加したい画像などを送ってもらっていました。なかには即日反映されると思っている方もいらっしゃるのですが、実際に更新されるのははやくて翌日、遅いときには3日後になることもあります。
そのため「自社管理して更新スピードをあげよう」とCMSを入れたお客さまもいらっしゃいますが、なかなか思い通りにいかない、というお声も聞こえるのが現状です。また弊社としてもそれを追いかける業務に追われていた側面もありました。
しかし「LP Builder」導入後は、これらの更新作業をPowerPointで、お客さま自身に直してもらえるようになりました。お客様からは驚きの声もいただいたのと同時に、思っていた以上に受け入れられていると感じます。
もちろん今までのようにアニメーションなどの動的な表現ができない、といったデメリットについてもお話しました。ただこれも後々、クラウドサーカスさんに解消していただきました。
──デザイナーさんの導入ハードルについては、私たちも注視しています。
たしかに最初はデザイナーも「サイト制作にPowerPoint?」と驚いたようです。ただ実際やってみると、慣れれば「LP Builder」のほうが直感的な操作ででき仕事量も少なく、今まで使っていたPhotoshopやIllustratorと組み合わせて使うこともでき、デザイナーたちの反応もよかったです。
もともとの作業は、コーディングしたものを確かめては直す…といった作業を繰り返す必要がありましたから。
──導入の決め手となったのはどのような点でしたか?
決め手となったのはやはり、PowerPointをそのままWebページに変換できるという機能そのものです。
たとえばPhotoshopやillustratorといったアプリケーションで作業するには、やはり専門知識やスキルが必要です。しかし極端な話、PowerPointであればだれでも簡単に操作できる、とイメージできたため、ここは決め手としても大きかったです。
──LP Builderを使って実際に制作されたサイトがあればご紹介いただけますか?
ひとつめは、ヘアサロンのお客さまのホームページです。完全にリニューアルするというわけではなく、気に入っているデザインを生かした内容の追加・変更をおこないました。
こちらは10年前に作ったサイトだったため、スマートフォン対応のものに変えたい、かつコストはかけたくない、というご要望にも対応する必要がありました。
最初は、以前のホームページをそのまま「LP Buileder」に移行する作業ができるか不安でしたが、コードを書かずにスマホ対応まででき、すべての構築を無事終えることができました。さらにPowerPointを使って作成することをお伝えしたところ、お客さまが「PowePointなら自分で操作できる」とおっしゃって、さっそくお客さま自身で更新をされています。
もうひとつは、イベント紹介ページです。対話形式のYouTubeの紹介サイトなのですが、かねてから作ってほしいという要望を受けていたものの、ずっとどのように作っていいか思案していました。
たとえば、CSSを使って背景や文字を縦や斜めにする、画像に二重にも三重にもレイヤーをかけるといった作業はなかなか難しく手間も時間もかかります。Javaを使う必要がでてきて、コストもかかるため、苦慮していました。
しかし「LP Builder」を使えば、頭の中のイメージをすぐに具現化できます。背景ボン!画像ボン!文字を斜めにバン!といった具合です。(笑)
さまざまなアイディアを形にするのにデザイン力も必要ですし、工数も1週間かかるものが、1日でできてしまいます。まさに、CSS要らずですね。
まず、制作コストを下げられるのは非常に大きな変化です。現段階で販売価格を下げることに直結しているわけではありませんが、工数負担が軽減されるのは、顧客にもデザイナーにもありがたいことですし、間接的には販売価格にもつながっていくと思っています。
また、レイアウトを組むうえでは、どうしてもCSSに頼るため、デザインや配置はとても迷う部分です。しかしPowePointなら、素材さえあれば迷わず配置でき、アイディアが頭の中のイメージどおりに再現できるのがすごいと思いました。
この点は逆にいえば、デザイナーに受け入れられるか不安な部分ではありました。ただ実際にやってみると、これまでの流れで作成しているものをPowerPointに貼り付けるだけでダイレクトに合成できるのは強みだと感じましたし、デザイナーたちにも喜ばれています。
加えて、実はどこにも謳われていない「LPBuilder」のすごいところがあるんです。それはデザイナーの成長率が早いことです。
今までデザインしてなかった人でもできるようになる、という意味合いもありますが、実はデザイナーさんができないと思っていた配置などができるようになるんです。「LP Builder」を通して、「もしかしたらこうできるんじゃないか?」というヒントを得られるので、それがスキルとしての成長を加速させていると思っています。
またWordpressやCMSは、最新の機能や技術に追いつき、勉強しなおす必要があります。またコードを書くことで実現していくので、どうしても先に機能や技術が先行してしまいます。
もうひとつはデザイナーさんの主体性の成長です。これまではデザイナーさんに対して細かく注文を出していましたが、「LP Builder」ではデザイナーさん側で「これはこうできるよね」というひらめいて、主体的に取り組んでくれるようになりました。
──複雑なサイトも制作されているがゆえに、学びが広がっていく状態になっているんですね。これは私たちも気づかないポイントでした。
弊社には、WordPress10ページ分をお願いしたら3日でできるという仕事の早いデザイナーさんがいますが、彼のようなベテランのデザイナーでさえ、「もしかしたらこうできるんじゃないか?」という新しい気づきがあったと言ってくれています。
1年後にはほかのデザイナーも、さらに仕事のスピードをあげられるのではないでしょうか。
──今後の「LP Builder」を使った事業展望についておうかがいできますでしょうか。
これまでのWeb制作では、アニメーションをつかったホームページには費用も時間もかけてきました。しかし近年、エンターテイメント的な要素はYouTubeやSNSが担うようになってきたとも感じており、ホームページの役割もだんだんと変わっていくのではないかと思います。実際に、はじめはパソコンで見るのが主流でしたが、今ではほとんどがスマホでも見られるデザインに切り替わってきました。
そのため、企業のホームページの使い道も当然変わってきています。たとえばホームページといっても外に向けて発信するだけじゃなく、自社内用、リクルート用と3サイトも4サイトも使いたいという企業もあるんです。
従来は1つのサイトを作るのに数百万かかっていたものも、極端な言い方をすれば「LP Builder」なら4サイトを同じ価格で作るのも夢じゃない。コストがかかると諦めていたところでも、高いデザイン力のホームページが作れるようになる、そういったホームページの多様的な使い方について、認知を広めていきたいですね。
今後は、すべてのご依頼を「LP Builder」で受注して、「LP Builder」メインの会社にしたいと思っているんです。最近はノーコードというのが流行っている反面、実はどれもまったくのノーコードではないのですが、「LP Builder」であればそれも補えると思います。
また、SEOもこれまでと違ってどんどん複雑になってきているなかで、「LP Builder」は強い味方になってくれるのではないかと期待しています。
──最後に、Web事業を始めていくことに躊躇している、「LP Builder」の導入を迷っているという企業様に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。
これまでアニメーションなどを使った動的なWebサイトを作ってきて、これからどのようにデザイナーさんを教育していくか迷っている企業も多いのではないかと思います。
「LP Builder」は、デザイナーさんを教育するツールになってくれるというのが大きなメリットです。これまでデザインの勉強をしたことがない人でも、「だれでもできる」という点では絶対的な信頼があると思います。
またWeb制作で一番問題になりがちなのは納期の遅延で、これにともなってキャッシュフローが滞ることもありますが、これも「LP Builder」を使うことで解決できます。極端にいえば、今まで1ヶ月かかっていたものが2週間くらいで出来上がるスケジュール感で、資金面でも余裕が持てるようになるのではないでしょうか。
あとは、やはり多様的に使えるという点です。お客さまがどのようにホームページを利用するか、制作側も視点を変えていかなければなりません。そんなとき「LP Builder」の強みは、企画メインでWebサイトを作れるところです。もし迷っておられるのであれば、すぐに導入するべきだと思います。