クラウドサーカス株式会社が提供する、簡単操作の国産CMS「BlueMonkey」を活用し、Webサイト制作・リニューアルしたお客様の事例をご紹介します。
今回インタビューしたのは、ワイヤーシェルフを軸としたカートや配膳車などの商品を開発し、幅広い業界に提供しているエレクター株式会社様です。
今回のリニューアルでは「見てもらう」だけではなく「攻め」のサイトにしたいという目的意識のもと、デジタルマーケティングの土台となるWebサイト制作を実施されました。
この記事ではリニューアルの詳細について、エレクター株式会社・デジタルマーケティンググループの松岡様、塚田様、番田様にお話をお伺いしています。
エレクター株式会社
事業内容 | ワイヤーシェルフの製造・販売、病院向け配膳車・下膳車の製造・販売、物流倉庫向けパレットラック「ネステナー」の製造・販売。米国インターメトロ社、米国ラバーメイド社、独国リーバー社、仏国ソカメル社製品の輸入・販売。金属類の加工、めっき処理、静電塗装。クックチルシステム導入に関するコンサルティング業務 |
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導入サービス | CMS「Blue Monkey」、製品データベースソフト「Plusdb」 |
サイトカテゴリ | コーポレートサイト |
エレクター株式会社様はワイヤーシェルフをはじめ、カート、配膳車、物流倉庫向けパレットラックなどの製造・販売を行うメーカーです。ホテルやレストランといったフードサービス業界のほか、工場や理化学、事務機などの産業界、医療業界、物流業界などさまざまな業界のプロフェッショナル向け商品や一般家庭向けのものまで、幅広く手掛けています。
また海外製品の輸入・販売、クックチルシステム導入に関するコンサルティング業務なども行っています。
リニューアル前に感じていた課題についてお伺いしました。
──リニューアルを決意したきっかけは?
松岡様:デジタルマーケティングを積極的に展開できるサイトにしたいと思ったからです。以前のサイトは2014年にリニューアルしたもので「弊社の商品やサービスをきちんと閲覧してもらうこと」に重点を置いていました。
数年前から、コンテンツマーケティングやデジタルマーケティングを積極的に展開すべきと会社に訴えかけ実施してきましたが、以前のWebサイトは「見てもらう」ことに特化していたため、効果が出にくい状況でした。
そこで我々の狙うデジタルマーケティング施策を積極的に展開できるようなWebサイトにしたいと考えるようになり、2021年からリニューアルを計画、2022年4月に新しいサイトが完成しました。
Web制作会社は何社を比較したのか、他社と比較してクラウドサーカスのどのようなところに魅力を感じていただいたのかお伺いしました。
──Web制作会社は何社ほど比較しましたか。
松岡様:最初の検討段階では、商用のCMS10社以上を調査しました。ネットで調べるほか、展示会にも行きました。誰でも簡単に更新できるCMSにしようというのは初めから考えていまして、そこから国産&クラウドに絞り、3社にプレゼンをしていただいた結果BlueMonkeyに決定しました。
──国産のクラウドCMSにしたいと思ったのはなぜでしょうか。
塚田様:サポートですね。海外のプロダクトだとサポートのハードルが高いと感じていました。さらにクラウド型ならサーバーを自社管理する必要が無いので、セキュリティ面でも安心できると思いました。
──今回は3社がプレゼンに参加し、最終的にBlueMonkeyを選んでいただいたということですが、他社と比較して弊社のどういった点に魅力を感じていただけたのでしょうか。
松岡様:プレゼンの採点表というものを作り、結果を関係者でまとめて一番評価の高かった会社に依頼しました。それがクラウドサーカス様です。具体的には以下のような項目を作り各社を比較しました。
BlueMonkeyで評価が高かったのは「システム」と「運営」です。特に「運営」は高い評価になりました。リニューアルした後のデジタルマーケティング全般を考えていくと、サポートがしっかりしていて、伴走プランがある点が良かったです。
「サイトの作り」と「体制」は他の1社と大きな差がありませんでしたが、こちらも高い評価でした。
──弊社のプレゼンで印象に残っていることはありますか?
松岡様:マーケティングを含めたサポートがあるのは、やはり印象的でした。
塚田様:過去に掲載していたコンテンツからSEOに必要なキーワードを分析して、必要なコンテンツを選り分けて説明をしてくれたのも印象に残っています。
──既存サイトを分析したうえでのマーケティング提案があったのですね。
松岡様:そうですね。例えばプレゼンをいただいた際、現状弊社が獲得できている層と、今後弊社が狙っていくべき層という話がありました。これは我々が内々で考えていたことで、御社には伝えていなかった内容ですが、提案にきちんと盛り込まれていました。弊社のことをしっかり分析してくれたのだと思います。
クラウドサーカスの提案や制作の進行に対するご感想を伺いました。
──制作時のご感想を伺いたいと思います。
松岡様:本当にディレクターの方には感謝しています。
当然ですが我々は他の業務も抱えている中でのリニューアルだったため、多忙を極めることが多々ありました。そのような状況でしたので、スケジュールを渡されて「これに合わせてやってください」と言われるのではなく、週一で定例会を設けていただき、現状を確認して「次までにこれをしてください」という流れで進めてくれたのです。非常に助かりました。
難しいお願いもしましたが、対応していただき非常に感謝しています。「こうしたい」と言うとその通りに作ってくれるのはありがちな対応ですが、御社の場合、ただ制作するのではなく提案を付けたフィードバック&制作をしていただけたのも非常にありがたかったです。制作過程においても、都度いただく提案内容が我々の目的とブレることなく、最後まで合致していたのも良かったですね。
塚田様:今回のリニューアルではECサイトとの連携も重視していましたが、Webサイトから、ECサイトにリンクを貼る導線を悩んでいました。商品数がものすごく多いんです。そのときにボタンの設置場所や、表示の仕方、データベース上で入力すればボタンが簡単に配置できることなどを提案していただけたのが良かったです。
機能面についても進んで教えていただけたのはとてもありがたかったです。今はリニューアルが終わり運営段階に入っていますが、制作時に教えていただいたおかげでPlusdbとの連携でボタンの出し入れができるようになり、運営がしやすくなっています。
松岡様:運営のしやすさを考えて制作してくれましたよね。
塚田様:そうですね。作って終わりではなくて、運営の先まで考えて提案してくれたのはとても助かりました。
松岡様:弊社は商品数も、取引先の業界もたくさんあるので事業内容を理解しにくい会社だと思います。普通にサイトを作るのも大変だと思うのです。そんな中、プラスして我々の実施したいことや運営まで考えて作ってくれました。
画像引用元:エレクター株式会社様コーポレートサイト
ここでは成果物に対するご感想を伺いました。
──完成したサイトについて、周囲の評判やご感想など伺いたいと思います。
松岡様:弊社のデジタルマーケティングを行っていく上での基礎(土台)ができて純粋に嬉しく思います。社内や販売店からの評判も良いですよ。営業スタッフからは、商談にも使いやすいサイトになったという話も聞いています。
営業スタッフの人数に限りがあることから、弊社商品の販売先や提案できるお客様には限りがあります。地域のクリニックや飲食店などにまで一軒一軒回ることは不可能です。しかしWebサイトに入ってもらえれば「お問い合わせはこちら」という営業商談につなげるボタンと、「オンラインショップでのご購入」というECサイトにつなげるボタンがあり、それぞれに対応できます。こういう導線ができたのは良かったです。
──新しいサイトで気に入っているところはありますか?
塚田様:レスポンシブデザインになっているのは非常にうれしいですね。スマホでとても見やすく、使いやすいです。あとはメディア機能が実装されて、自分たちで投稿をできるようになったのも気に入っています。
松岡様:以前のサイトは「ブログ」のような入れ物がなくて、ひとつずつ単体でページを更新していました。なぜコンテンツを掲載しているのか、理解していない社員もいたと思います。しかしリニューアルして、いままでのコンテンツも引き継いで掲載したところ「このコーナー良いね」と言われるようになりました。
BlueMonkeyのメディア機能を実装したことでコンテンツが注目されるようになったのだと思います。
番田様:以前のサイトでは、せっかく書いたコンテンツページが「どこに掲載されているのかわからない」と言われることも多かったです。そのため、コンテンツページが見やすくまとまったのは嬉しいです。今はリニューアル直後で、情報修正をする箇所が多いのですが、専門知識がなくても簡単に修正できるのが助かっています。
完成したWebサイトの成果や、リニューアルをして感じた変化を伺いました。
──BlueMonkeyを導入いただいて、数値的な成果などはありましたか。
松岡様:一例ですが、ECサイトで1回の受注額としては過去最高額に近い業務用シェルフの注文がありました。またリニューアル後にWebサイトからECサイトへの流入も増加しています。この成果はWebサイトからECサイトへの導線をわかりやすく設計していただいたおかげだと思います。
WebサイトからECサイトへ流入して購入につなげる流れは、今回のリニューアルで我々が狙っていきたかったことのひとつです。その成果がリニューアルしてひと月程度で現れたのはうれしかったですね。
またWebサイトから営業に繋がる問い合わせ件数も増えています。リニューアル前の昨年の同時期と比べると130%以上です。営業スタッフからも「問い合わせが増えているね」という声を聞きます。
番田様: ECサイトではカタログに掲載のないパーツ類の販売もしています。リニューアル後にはそのような商品の注文も多くなりました。
──ECサイトではかなり小さなパーツも販売しているのですね。
番田様:1個数十円程度のパーツも販売しています。なぜかというと、営業スタッフの工数を減らすためですね。通常の商流だと、営業に問い合わせが入り、数十円や数百円のためにも、見積書を作成して販売店に流して……販売店がエンドユーザーに見積りして……とかなりの工数がかかります。
しかしWebサイトからECサイトへ分かりやすい販売導線ができれば、エンドユーザーが直接購入しやすくなり、営業スタッフの工数削減につながります。今回のリニューアルでこういった循環ができたので、効率化という点でも非常に良かったと思います。
──Webサイト運営やWebマーケティングの分野で、今後取り組みたいことをお教えください。
松岡様:3年間で弊社のデジタルマーケティングを定着させていきたいです。会社から我々の部署に求められていることは、ECサイトの売上拡大、WebコンテンツやMAを使い営業スタッフにいかに効率的で効果的な商談機会を創出できるか、会社全体の魅力をSNSやYouTubeを活用し広めていくことの3点です。Webサイトはそれを実現するうえでの土台となります。
今後は土台を固めて、コンテンツを制作・更新しつつ、ECサイトやMA、SNSにつなげて行きたいと思っています。
塚田様:コンテンツを充実させたいです。SEO対策や広告もかけていくと思いますが、コンテンツを充実させていけば流入は増えていくと思います。
Webサイトへの流入が増えるということは、動線がつながっているECサイトの流入も増加します。問い合わせの増加も期待できるでしょう。リニューアルしたばかりでまだまだこれからですが、こういった流入増加に向けた取り組みもしていきたいです。
最後に、Web制作会社選びに迷っている方へのコメントを伺いました。
──最後に他のお客様へのメッセージをいただけますでしょうか。
松岡様:Web制作を外部に依頼する際はデザインなどの見た目より、デジタルマーケ全般の施策を行っていく上でどの会社が一番適切かを選ぶべきだと思います。今回我々はその観点でクラウドサーカス様に依頼をして、リニューアルに成功したと思っています。
塚田様:クラウドサーカス様で一番良かったと思うのが、制作して終わりではなく、その先のことまで考えてくれたことです。わからないことがあれば随時質問をして、納得して作業が進められたのも良かったですね。
また制作関連に関わるスタッフ内での情報共有が速くて、事前に弊社のことをしっかり調べて話を進めてくれたので、リニューアルの進行にストレスがありませんでした。
クラウドサーカス様にはBlueMonkeyだけでなくMAやチャットボット、電子ブック、ARなどさまざまなコンテンツがあります。これほどたくさんのコンテンツと連携できる会社はなかなかありません。これはBlueMonkeyの強みだと思います。
番田様:現在はサポートプランにおいて、コンテンツ記事の制作を依頼しています。制作過程を見て勉強していきたいと思っています。リニューアル期間中は高頻度で打合せをしていただき、「〇〇をしておいてください」で終わらず、わからない事があればいつも丁寧に対応してくれました。サポートブランでも我々の課題に効果的な提案をいただいています。これからがますます楽しみです。
Webサイト制作、CMS「Blue Monkey」の導入を経て、デジタルマーケティングの土台作りを固め、さっそく効果を実感されているエレクター株式会社様。
クラウドサーカスは、今後もWebマーケティング施策をサポートしてまいります。
CMS「BlueMonkey」の導入や弊社のWeb制作について詳しくはこちらから
担当ディレクター:近藤裕之